2階リビングのメリットとデメリットは？後悔しないための対策法をご紹介

狭小地や住宅密集地で選ばれることの多い「2階リビング」の間取り。マンションや1階リビングで暮らしてきた方にとっては、住み心地が気になるところではないでしょうか。
また、リフォームや家電買い替えの際に、2階リビングならではの注意点があることも特徴です。

2階リビングのメリット

2階リビングには、1階リビングでは得られないたくさんのメリットがあります。

日当たりがよく、風通しもよい

2階リビングの一番のメリットといえるのが日当たりがよいこと。住宅密集地で日当たりを望めない立地でも、2階にリビングを設置することで明るい環境をつくれます。
また、2階は窓を開ければ風が通りやすいこともメリット。光と風に恵まれたリビングをつくることができます。

眺望のよいリビングにできる

近くに公園や森があれば、2階リビングは緑を感じられる豊かな空間になります。自宅に周辺の風景を取り入れることを「借景」といいますが、それができるのが2階リビングのよさです。

人の目線が気にならない

リビングが1階で道路に面していると、人の視線が気になることがあります。くつろぎたいリビングが落ち着かない場所になってしまうことも。窓の配置をしっかり計画した2階リビングであれば、人の目線が気になることはありません。
リビングのプライバシーが気になる方に2階リビングはおすすめです。

冬でも暖かい

1階リビングは冬の寒さが辛いですが、2階リビングなら真冬でも天気がよければ暖房をつけずに過ごせる日も多いようです。
反対に夏は暑くなりますが、冷房費よりも暖房費のほうが高額なので、光熱費のコストパフォーマンスは2階リビングのほうがよいでしょう。

耐震性が向上する

2階をリビングとした場合、個室や浴室を1階に配置することになります。その結果、1階に柱や壁が多くなるので、建物の強度や耐震性が向上するでしょう。

リビングを立体的な空間にできる

2階には天井が斜めになった「勾配天井」を取り入れることができます。リビングが1階になる場合、勾配天井は子ども部屋に取り入れたり、ロフトをつくったりして活用します。それもよい方法ですが2階リビングに取り入れると、部分的に天井の高い、立体的な空間をつくれるのです。
高さ方向にも広がりが出るので、実際よりもリビングが広く感じるというメリットも得られます。

2階リビングのデメリットと後悔しないための対策法

2階リビングには思いがけないデメリットがあります。後悔しないためにも対策を知っておきましょう。

食材を2階に運ばなければならない

2階にキッチンがある場合、買い物した食材を2階に運ぶ手間は避けられません。1階リビングでは必要のない手間や労力がどうしてもかかってしまいます。年齢を重ねたときの生活も想像して、検討しましょう。
少しでもラクにする工夫としては、1階にパントリーを設置すること。常温保存が可能なもの、米や水など重いものを保管できる場所があると便利です。

子どもとのコミュニケーション不足

2階にリビングがある場合、子ども部屋が1階になるケースも多く、コミュニケーション不足が懸念されます。可能であれば子ども部屋は2階に配置しましょう。
間取り的に難しい場合は、リビングに学習スペースをつくるだけでもコミュニケーション不足を防げます。

防犯面に不安がある

2階リビングは、就寝時以外は1階が不在になりがち。そこで気になるのが「防犯」です。1階の防犯対策を念入りに行いましょう。
雨戸をつける、窓に柵をつける、人感センサー付き照明を使う、防犯ガラスを採用する、ホームセキュリティーを導入するなど、できることはたくさんあります。

また玄関を吹き抜けにすると、人の気配を感じやすくなります。防犯対策だけでなく、家族の帰宅にすぐ気付けることもメリットです。

リフォーム費用が高くなる

2階リビングの場合は、水まわり設備であるキッチンも2階に設置する必要があります。そこで懸念されるのが「コスト」です。
2階に水まわり設備を配置するだけで、1階に設置するよりも搬入費用や工事費用が多くかかってしまいます。
2階リビングを選ぶ場合は、浴室だけでも1階に設置してコストダウンしましょう。1階浴室は水漏れのリスク対策としても有効です。