テレビや雑誌、ネットでもリノベーションが取り上げられ、オシャレな家が増えています。そのため、リノベ物件や、リノベーション工事と聞くと、オシャレな家をイメージする方は少なくありません。しかし、リノベーション済み物件を内覧したが、それほどオシャレではなかった、リノベーション工事を依頼したが、オシャレなプランを提案されなかったという経験をされたという方もいらっしゃいます。

リノベーションをしても、オシャレになるわけではないのでしょうか?どうすればオシャレな家にリノベーション出来るのか、ポイントをご紹介したいと思います。

1.リノベーション=オシャレとはいかない!?

なぜ、リノベーション工事をしてもオシャレにならない場合があるのでしょうか?付加的価値をつけるリノベーションの落とし穴をご説明したいと思います。

■リノベーションにも種類がある!

リノベーション工事は、今の状態に付加的価値を付けることが出来るものですが、それがオシャレにすることとは限りません。リノベーションの目的には、例えば下記のように種類があります。

●家事をラクにするリノベーション:導線が良くなるように間取りを変更するなどの工事を行います。

●片付く家にするリノベーション:収納を充実させた工事を行います。

●耐震リノベーション:耐震診断を行い、耐震補強工事を行います。

●断熱リノベーション:断熱材を入れたり、断熱性が高い窓やドアに交換したりします。

●デザインリノベーション:内装をオシャレなデザインにするためのコーディネートを行います。

このように、リノベーションという名前がついた工事でも、デザインリノベーション以外は、目的を果たすうえでオシャレにすることが必要になるわけではない工事もあります。

■オシャレは誰にとって?

デザインリノベーションでも、オシャレになるとは限らない場合があります。それは、好みが関係しているからです。特に、リノベ物件など既にリノベーション工事が行われている家は、今の流行りや、大衆受けするデザインが取り入れられています。そのため、リノベ物件、デザイナーズハウスと言っても、自分にとって好みのデザインに仕上げられていなければ、オシャレな家には感じないかもしれません。

住む人にとってのオシャレ、という付加的価値を付けるのであれば、リノベ済物件を購入するよりも、今の家をデザインリノベーションしたり、中古物件を購入してオーダーメイドで自分好みにリノベーションしたりする方が、お気に入りのオシャレな家にすることが出来ます。

2.リノベーションでオシャレな家にするには?

リノベーション工事全てがオシャレな家になるとは限らないのであれば、オシャレにすることを意識したリノベーションを行う必要があります。では、どんな点に注意すると良いのでしょうか?

■好みのテイストを定める!

オシャレの基準は人によって違います。そのため、自分好みに仕上げることが、住む人にとっての最大のオシャレになることを忘れないようにしましょう。

自分好みに仕上げるために、まずは好みのテイストやデザインの方向性を決めることが大切です。しかし、好みのテイストが何か分からない、漠然としていてまとまらない、という方は少なくありません。その場合は、雑誌やネットなどから、様々な部屋、玄関やドアなど家に関する好みの画像や切り抜きを集めるところからスタートしましょう。一見バラバラなものに感じても、色合いや似ているテイストを選んでいることに気づきだすかもしれません。

また、工事内容や目的を担当者に口頭で伝えるだけよりも、こんな感じにしたい、と集めた画像や切り抜きを見せることで、プロの目線からテイストや色合いの方向性を示してくれ、そのうえでプランニングをしてくれるので統一感が生まれます。プランのベースが出来てしまえば、もっとスッキリシンプルにとか、明るく開放的にとか、落ち着いた感じに、という様に要望を伝えやすくなるので、ゼロからイメージを伝えるよりも、伝わりやすくなります。

■イメージが伝わる会社を選ぶ!

好みのテイストがあったり、イメージが出来ていたりしても、それをリノベーション工事によって実際にカタチに出来なければ意味がありません。そのためには、リノベーションの希望をしっかり伝えられる会社を選ぶことが重要です。

中には、デザイン性にこだわる会社ではあるものの、営業マンやデザイナーの好みを押し付けられる場合もあります。オシャレかもしれないけれど、求めていない工事をされてはリノベーションの意味がありません。プラスの提案をしてもらえることは大切ですが、自分の希望が伝わる会社かどうか、コミュニケーション力や柔軟な対応が出来るかの確認は重要です。

そして、それをカタチに出来るだけの技術力や知識があるかも、確認する必要があります。その点は、施工例を見ることが役に立ちます。単純に設備機器を交換するようなリフォームメインの工事なのか、デザイン性のある工事にも対応できているのかを確認しておきましょう。

3. まとめ

リノベ物件、リノベーション工事が全てオシャレになるとは限りません。耐震や断熱リノベーションなど、リノベーションの目的によっては、オシャレではなくても、希望通りになる場合があるからです。オシャレな家にすることを目的にリノベーションをしたいのであれば、オーダーメイドでリノベーションをすることを意識して、自分好みのテイストを決めたうえで依頼すること、画像や切り抜きを使って希望を伝えるようにしましょう。デザインリノベーションの経験や知識があり、コミュニケーション力や柔軟性がある会社を選ぶことも重要です。

オーダーメイドで工事が出来るリノベーションの特徴を活かして、自分好みのオシャレな家にリノベーションしましょう!