トイレをリフォームするときには、本体だけでなく床材を交換することでイメージを刷新できます。
しかしトイレの床材を選ぶときには、気を付けたいポイントがいくつかあります。今回は、快適なトイレ空間にリフォームするための床材選びのポイントや床材ごとの特徴などを紹介します。
トイレに適した床材の選び方
トイレに適した床材を選ぶ際には、次の4つのポイントを押さえましょう。
・掃除しやすい
・水や洗剤などに強い
・消臭性に優れている
・壁紙や便器と色・デザインをあわせる
順番に解説します。
掃除しやすい
トイレはどれだけ清潔に使っているつもりでも、汚れやすい空間です。注意して使っていても、思っている以上に広範囲に汚れが飛び跳ねているため、掃除のしやすさは重要です。
トイレの床材を選ぶときにはなるべく凸凹が少ない床材や、汚れの付きにくい加工がされたタイプを選びましょう。
水や洗剤などに強い
トイレは水を扱うことから、水に弱い床材だと変色や腐食が発生する恐れがあります。また汚れを落として清潔に保つために洗剤を使って拭き掃除をすることも多いことから、他耐水性があり洗剤にも強い床材を選ぶのが無難です。
タイルやフローリングなど張り合わせるタイプの床材は、接合部に水がしみ込まないように施工してもらいましょう。
消臭性に優れている
トイレは汚れだけでなく臭いがつきやすいのも特徴です。どれだけ掃除をしてもなんだかアンモニア臭がする、といったケースも少なくありません。
そのため使用する床材は、アンモニア臭を分解する機能を有した消臭性に優れたタイプを選ぶのがおすすめです。消臭性の高い壁紙とセットで使用すると、さらに高い効果を得られます。
壁紙や便器と色・デザインをあわせる
トイレの床材は機能性を優先するべきとはいうものの、快適な空間にするにはデザインも重視したいところです。壁紙や便器の色とのバランスを考慮して、床材のデザインを選びましょう。
トイレ空間は狭いことが多いので、暗い色よりも明るい色を選んだほうが広く見えます。暗い色はホコリが目立つ、汚れに気づきにくいデメリットもあるので、できるだけ避けるのが無難です。
トイレに使える床材の種類と特徴
トイレに使える床材は、主に次の4種類があります。
・クッションフロア
・フロアタイル
・タイル
・フローリング
順番に特徴やメリット・デメリットを紹介します。
クッションフロア
クッションフロアは塩化ビニール系の素材でできた、その名の通りクッション性のある床材です。タイル調・フローリング調などデザインも豊富で、比較的安価なのが特徴です。
クッションフロアは表面がビニールでできているので耐水性が高く、掃除しやすいのがメリットです。毎日さっと一拭きしておけば、清潔なトイレを維持できます。
一方クッションフロアはやや安っぽく見えるため、高級感を求める人は避ける傾向があるようです。ほかの素材と比較すると、耐久性も劣ります。
フロアタイル
フロアタイルはタイル状に加工された、塩化ビニル樹脂の床材です。クッションフロアよりも硬くて耐久性があり、傷つきにくいのが特徴です。
フロアタイルはクッションフロアよりも高級感があり、本物のタイルやフローリングに見えるものもあります。機能性と見た目のバランスが良いので、コストを抑えつつ見た目も良くしたい人におすすめの素材です。
タイル
タイルは耐久性・耐水性があるのはもちろん、メンテナンス性にも優れていることから、ホテルや公共施設のトイレでよく採用されている素材です。色やデザインのバリエーションも豊富で高級感があるため、見た目にこだわりたい人に人気です。
ただしほかの素材と比較すると、価格は高くなります。拭き掃除できれいにできますが、目地に汚れが付くと落としづらい点には注意が必要です。
フローリング
居室や廊下との一体感を出せるので、近年はトイレにもフローリングを選ぶ人が増えています。フローリングは木材でできているためトイレには向いていないと思われますが、水に強い合板タイプであれば問題なく使用できます。表面に防汚加工や防臭コーティングされたものを選ぶと良いでしょう。
ただし、フローリングの継ぎ目に汚れが入り込んでしまうと落とすのは困難です。トイレにフローリングを使用するなら、継ぎ目の少ない大判サイズのものや、溝に水分が入りにくいよう加工されたタイプを選ぶのがポイントです。
まとめ
トイレをリフォームするときには、床材もあわせて交換すると満足度が上がります。とくにトイレの便器を既存のものとは違うタイプに変更すると、前の便器の跡や汚れが残って汚く見えてしまうことがあるので、できるだけ一緒にリフォームするのがおすすめです。 祢冝田建設では、各種リフォーム工事のご相談を承っています。トイレはもちろん、キッチンや浴室、洗面所も含めた水回りのトータルリフォームのご相談にも応じていますので、どうぞお気軽にお問い合わせくださ
