家を建ててから長くなると、ライフスタイルの変化もあり、間取り変更を考えることが多くなります。子どもが成長して子ども部屋を欲しがるようになった、和室が不要なので撤去してリビングと一体化したいなど、いろいろな理由があるでしょう。
今回は、間取り変更リフォームの種類と成功ポイントをご紹介します。
間取り変更の種類
間取り変更の種類は、大きく分けて3つあります。
複数の部屋をまとめて広い部屋にする
1つめは、複数の部屋の間にある間仕切り壁を撤去して、1つの大きな部屋にするリフォームです。
よく行われるのは、リビングに隣接している壁を撤去し、広々したリビングにする工事です。とくに近年のライフスタイルにあわなくなった和室を洋室にするのにあわせ、リビングと一体化させたいと考える方が多いようです。
またリビングとキッチンの間ある壁を取り払い、広いLDKにするパターンもあります。
和室を撤去してLDKに一体化させるリフォームについて詳しくは以下の記事をご覧ください。
間仕切り壁で部屋を複数に分ける
大きな部屋の中に間仕切り壁を作り、複数の部屋に分ける間取り変更もよくあります。多いのは、子どもが共有していた部屋を、それぞれの個室として独立させるパターンです。
また近年は広いリビングの一角を間仕切り壁で区切り、リモートワーク用の小部屋とするリフォームもよく行われます。
水回りの場所を変える
間取り変更リフォームでは、水回りの場所を移動するパターンもあります。
家族構成の変化にあわせて高齢者の寝室近くにトイレを移設する、家に戻ってきてすぐに手洗いできるよう、洗面所を玄関横に移すといったリフォームが考えられます。
間取り変更リフォームを成功させる4つのポイント
間取り変更リフォームを成功させるために、押さえておきたいポイントを4つ紹介します。
POINT① 撤去できる壁とできない壁を確認する
一戸建てでもマンションでも、自由に壁を撤去して間取り変更できるわけではありません。壁のなかには、建物を支える役割を果たす「耐力壁」と呼ばれるものがあります。耐力壁は家の耐震性や寿命に大きく影響するため、抜くことはできません。
間取り変更したいとあれこれ計画を立てたあとで「この壁は抜けません」と言われてしまうと、考えたプランがすべて無駄になることに。そのためまずはリフォーム会社に見てもらい、撤去できる壁とできない壁を把握する必要があるのです。
POINT② 生活動線と家事動線を意識する
撤去できない壁を把握したら、具体的な間取りを考えていきます。その際には、生活動線と家事動線を意識するのが成功のポイントです。
たとえば寝室とトイレが近いと、今後高齢になったときに便利です。しかし家族構成によっては、寝室の横にトイレがあると、夜物音が気になってしまうかもしれません。また洗面所を移動することで、洗濯機と干し場、収納の動線が悪くなると不便です。
間取り変更するときには、変更したあとの生活動線と家事動線が不便にならないかチェックしましょう。
POINT③ 防音やバリアフリーもあわせて考える
間取り変更するのにあわせ、防音やバリアフリー化もあわせて考えることをおすすめします。
たとえば子どもが個室を欲しがる年になり、子ども部屋を区切るリフォームは比較的よく行われます。しかしその際、防音にまで配慮しないケースは少なくありません。確かに部屋の間に壁を立てれば、子ども部屋を増やすという目的は達成できます。しかし防音性が低ければ、子どもは互いの物音が気になりストレスを感じます。結果的に満足度の低いリフォームとなってしまうと残念です。
また間取り変更にあわせ、バリアフリーを意識して段差解消や引き戸へのリフォームも同時に済ませておくと効率的です。
POINT④ 費用を抑えたいなら水回りの移動は避ける
間取り変更リフォームの費用を抑えたい場合は、水回りの移動を避けることもポイントです。
単に壁を撤去したり増設したりするリフォームと違い、水回りの移動は給排水管や電気、ガスなどの移設をともないます。床下や壁内に新しい配管を取り付け、既存の配管を撤去するためには、床や壁の解体や、復旧工事も必要になります。
水回りの移動が発生するリフォームは、かかわる業者が増え工事も大がかりになるので、費用が高額になってしまうのです。
まとめ
間取り変更リフォームは、水回りの移設をともなわないのであれば、比較的安価に、そして短期間に行えます。壁の増設が大きな問題になることはありませんが、壁を減らすときには、抜いていい壁かを見極めることが重要です。まずは、家の構造を把握するために、工務店やリフォーム業者に相談すると良いでしょう。
祢冝田建設でも、家の間取り変更リフォームのご相談に応じています。家の構造を確認したうえで、ご希望をかなえる間取りのご提案をいたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。