後悔のないリノベーションを行うには、会社選びが重要ですが、優良会社を選ぶうえで、またスムーズな打ち合わせを行っていくうえで、初回の打ち合わせや現地調査は大切です。しかし、右も左も分からない、リノベーションで、しかも初期段階である現地調査を、どう大切にすれば良いのか分からないという方は多いかもしれません。
リノベーションを行ううえで、またリノベーションを依頼する会社選びで後悔しないために、現地調査や初回の打ち合わせをどのように大切にすべきなのか、ご説明したいと思います。
1.リノベで後悔したくないなら初回の打ち合わせを大切に!
現地調査をしてもらうことや、初回打ち合わせが大切なのはなぜでしょうか?どんな点を意識して依頼すべきか、ご説明したいと思います。
■初回の打ち合わせは家の調査だけではない!
初回の打ち合わせで現地調査を行うというと、家の問題点をリフォーム会社が見るため、間取りのプランや見積りを出すうえで必要な寸法を測るために行うもの、というイメージを持っておられる方は少なくありません。確かにそれらは重要な調査です。しかし、重要なのは家そのものを調べる現地調査だけではありません。
家ではなく、暮らしを調査する、ヒアリングが会社にとっても、施主にとっても大切なものとなります。暮らしに合わせてオーダーメイドで行うリノベーションを成功させるためには、家を知ってもらうのではなく、暮らしを知ってもらうことが大切です。暮らしている中で問題となっていることを伝えたり、理想の暮らしを話したり、ヒアリングの時間は大切なものだからこそ、多くの会社が時間をしっかりとって行います。充分な時間が取れない場合は、両方を初回に行ってもらう必要はありません。ヒアリングを行う日と家の現地調査を行う日を分けても良いつもりで、じっくりと時間をとってもらうようにしましょう。
『わたしたちはリノベーションのプロで慣れているから大丈夫です、任せてください!』と、細かくヒアリングしない会社は、良いコミュニケーションが行えなかったり、価格は安く工事期間が短くても要望が反映されない後悔の残るリノベーションになったりするので気を付けましょう。
■時間をしっかり取ったやりとりが大切!
家の中に人を入れたくない、片づける時間がないのでとりあえず自宅ではなく、依頼する会社に図面を持って行って打ち合わせをする方や、メールのみで何度か打ち合わせを行う方もいらっしゃいます。しかし、依頼のために初回は会社を訪ねたり、メールでのやりとりをしたりすることは問題ありませんが、リノベーションに関して重要な部分である家の劣化具合や、暮らしが表れる家具やモノがあるからこその問題点は、図面だけでは分かりません。要望を聞いて図面をもとにプランを作ることは出来るかもしれませんが、結局は現地調査を行い、図面と違う部分を修正する結果になるなら手間になってしまいます。そのため、出来るだけ早い段階で、家に来てもらい現地調査をしてもらう方が、スムーズに打ち合わせが進み、初めから現実的なプランを受け取ることが出来ます。しかも、問題点を理解してもらうためには、生活のありのままを見てもらう方が良いので、片付ける必要もありません。
また、中にはリフォーム会社数社に同じ日時で現地調査をしてもらう方もいらっしゃいます。その方が同じ条件になり、一挙に要望も伝えられ手間が省ける、と思うかもしれませんが、良い方法とは言えません。それぞれの担当者は込み入った質問が出来ず、良い打ち合わせが出来ません。また、各会社の応対の違いに関しても気づき辛く、優良会社を見極めにくくなってしまいます。
フルリノベーションの場合は特に、初回の打ち合わせの時間をしっかりとって、家に来てもらい、良いコミュニケーションが出来るようにしましょう。
2.現地調査時に上手にリノベの要望を伝えるポイント
充分に時間をとり、自宅に現地調査をしてもらうことを依頼したのであれば、当日はどのように打ち合わせを進めると良いのでしょうか?リノベーションの要望を上手に伝えるうえでのポイントをご紹介したいと思います。
■現地の良さをいかしてお悩み相談
初回の打ち合わせでは、リノベーションに関係する現在の間取りや家のことだけではなく、そこに暮らす家族のことやライフスタイルなども伝えながら、リノベーションの希望を自由に伝えることが出来ます。まずは、テーブルを囲んで要望を伝えることになるかもしれません。しかし、要望や悩みを伝える際には、現地であることの利点をいかして、各場所に連れて行って問題点や悩みを相談するように意識しましょう。
言葉や図面を使って説明するよりも、実際の場所に行って、動作を交えて説明する方がしっかりと伝わります。担当者も、本人が気づかなかった動きの癖や構造や間取りの問題点に気づきやすくなります。担当者が現地調査で寸法を測っている時に一緒に付いて回り、部屋ごとに説明することも出来ますし、一度家全体を見てもらい寸法を測り終えた後に、問題点を伝える時間をとることも出来ます。後者の方法の方が、手書きの図面が手元にあることや、担当者が既に家全体を把握できているので、チェックやメモがしやすく伝え漏れが防げるので効果的です。
■お気に入りを伝えるチャンス
リノベーションの初回の打ち合わせというと、問題点や要望を伝えることだけを意識してしまうかもしれませんが、好みや理想の暮らしを伝えるという点も意識しましょう。その点で、今の家を活用することは良い方法です。
家の問題点だけではなく、ここは気に入っている、などのお気に入りのポイントがあれば伝えておきましょう。また、この家具やカーテン、ラグはお気に入り、今後も使いたいといった、好みのテイストが分かるもの、リノベーション後も使いたいものを伝えておくことで、プランナーはリノベーション後の理想の暮らしをよりイメージしやすくなりますし、プランの図面にも反映してくれるかもしれません。
現地調査は、問題点だけではなく、自分のお気に入りが伝えられるチャンスだと思っておきましょう。次の打ち合わせの際に、その点が伝わっているかどうかで、よく話を聞いてくれているか、プランに反映しようとしてくれる会社なのか、判断する材料にもなり、相性の良い、優良会社を選ぶうえで役立ちます。
3. まとめ
後悔のないリノベーションを行ううえで、また相性が良く満足のいく工事を行ってくれるリフォーム会社を選ぶうで、初回の打ち合わせや現地調査は大切にしましょう。図面やメールだけで打ち合わせしようとするのではなく、実際に家を見てもらい、各場所で問題点を伝えること、理想の暮らしを伝えるヒアリングの時間を大切にすることを意識しましょう。しっかり時間をとってヒアリングを行い、耳を傾けてくれる会社であれば、プランに反映されるので、優良会社かどうかを判断しやすくなります。
後悔のないリノベーションを行うには、とりあえず来てもらう、見積もりを出してもらう、のではなく初回こそ大切な時間だと意識してスタートしましょう。