屋根や外壁を塗装する際、「高圧洗浄」が行われることが一般的です。
塗装工程はおもに「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回塗りが基本となりますが、「高圧洗浄」は塗装工程の前に行われます。
では、「高圧洗浄」の工程は必要なのでしょうか?
結論として、「高圧洗浄」は必須の工程となります。
また省略したり、あるいは十分に行われなかったりすると、本来の性能を発揮できない可能性がきわめて高くなるため注意が必要です。
そこで今回は屋根・外壁塗装における「高圧洗浄」の必要性について徹底解説したいと思います。
<そもそも高圧洗浄とは?>
屋根・外壁塗装を行うときには、高圧洗浄の工程が含まれていることが一般的です。
高圧洗浄とは、屋根や外壁に付着している汚れやカビ、チョーキングなどをきれいに洗い落とす作業となります。
建物の規模にもよりますが、乾燥を含め1~2日程度を要します。
<屋根・外壁塗装における高圧洗浄の必要性>
屋根・外壁塗装の高圧洗浄の必要性とは、きわめて重要な役割があることです。
おもな役割となるのは以下の3点になります。
・下地と塗膜の密着性を高める
・美観を整える
・長期的コストを削減する
●下地と塗膜の密着性を高める
高圧洗浄は、屋根や外壁に付着している不純物をきれいに取り除くことで、下地面と塗膜をしっかりと密着させる効果が期待できます。
もし高圧洗浄を行わない、あるいは不十分な場合、汚れやカビなどが残った状態で塗装しなくてはならないため、下地と塗膜の間に不純物が干渉していることになります。
つまりこの状態は、完成後に塗膜の浮きや剥がれを誘発しやすく、本来の耐久性を発揮できない可能性が高いことを意味するのです。
密着性を高め強固な塗膜形成をするためにも、高圧洗浄は欠かせません。
●美観を整える
高圧洗浄の工程は、仕上がりの品質を高め美観を整えることにつながります。
高圧洗浄を行わない、あるいは不十分な場合、下地と塗膜の間に不純物が残っているため密着性が低い部分が生じてしまいます。
そうなると色ムラの原因にもなり、見栄えはどうしても悪くなってしまうでしょう。
色ムラのない安定した塗膜形成をするためにも、高圧洗浄は欠かせません。
●長期的コストを削減する
高圧洗浄を行うと、結果として長期的なコスト削減につながります。
高圧洗浄を省略すると短期的にはコストを下げられるかもしれません。
しかし、高圧洗浄を行わない、あるいは不十分な場合、本来の耐久性を発揮できない可能性が高まります。
また、それだけでなく、完成して早々に浮きや剥がれなどの不具合が起こる可能性がある点では注意が必要です。
屋根・外壁塗装は足場の設置がともなうため高額になりやすく、できるだけ回数を減らすことが長期的コストを抑えるポイントとなります。
補修やメンテナンスの回数をできる限り減らすためにも、高圧洗浄は欠かせません。
<まとめ>
高圧洗浄は、強固な塗膜をつくるためにも欠かせない工程です。
業者によっては、省略したり、あるいは十分な乾燥時間を設けずに塗装工程へ移行したりするケースも見られます。
これらのケースは、十分な品質が得られない可能性が高いため、事前に工程表をチェックすることをおすすめいたします。
屋根・外壁塗装を検討する場合は、まず業者選びを慎重に行いましょう。