浴室のリフォームは、何十年に1度のビッグイベントです。工事内容や浴槽のグレードにもよりますが、100万円以上の費用がかかることも少なくありません。高額なコストがかかることを考えると、可能な限り失敗したくないと思ってしまいますよね。

そこで今回は、浴室リフォームを成功させるために押さえておきたいポイントを6つご紹介します。リフォーム後に「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、ぜひご参考にしてください。

ポイント①在来浴室はユニットバスに変更する

浴室は、「在来浴室」と「ユニットバス」の2つに大別できます。

在来工法の浴室は、職人がモルタルとタイルで仕上げていくのが特徴です。浴室の広さや形状にあわせて仕上げられるのがメリットですが、防水性や断熱性は高くありません。一方ユニットバスは、工場で作られた部品を現場で組み立てて施工します。パーツ同士の密着性が高いため、防水性や気密性に優れているのが特徴です。

現在の浴室が在来浴室である場合には、ユニットバスにリフォームすることで、防水性や機能を大きく向上できます。ユニットバスは浴室スペースの中にさらにもうひと部屋作る「二重構造」となるので、断熱性能も上がります。在来工法の浴室は、リフォームを機にユニットバスへと変更するのがおすすめです。

在来工法からユニットバスへリフォームするメリットと注意点は、以下の記事をご覧ください。

在来工法の浴室をユニットバスにリフォームしよう!メリットと注意点

ポイント② 手入れや掃除のしやすさを考慮する

浴室は住まいのなかでも、とくに汚れやすい場所です。水を使うため、適切なお手入れを怠ると、すぐにカビが発生したり水垢がついたりしてしまいます。

そのためお手入れや掃除がしやすい浴室にすることは、浴室リフォームを成功させる大切なポイントです。

近年のユニットバスは、各メーカーが独自に開発した汚れにくい素材が使用されています。「防汚」や「防カビ」加工されたタイプを選ぶと、掃除にかける手間や時間を大きく減らせます。

ポイント③ 安全性を十分に考慮する

浴室は、転倒により骨折したり溺れたりといった事故が発生しやすい場所です。とくに高齢者がいる場合、浴室リフォームに際しては、安全性にも十分考慮しましょう。

たとえば浴槽の高さは40cmぐらいまでに抑えたうえで、近くに手すりを設置するとまたぐときにふらつきません。さらに床には滑り止め加工が施され、万一転倒した場合でも大けがをしないようクッション性のある素材を選ぶことも大切です。

また冬場に温度差が大きくなると、ヒートショック現象を引き起こす可能性もあります。入浴時に浴室が暖まっているようヒーターを設置するなど、対策を施しておきましょう。

ポイント④ 節水・省エネを意識する

浴室リフォームを成功させるには、節水や省エネについても意識することをおすすめします。

体を横にしてゆったり入れるような広いバスタブにしたいと考える人は多くいますが、そのぶん使うお湯の量は増えてしまいます。追い焚きするために、電気代やガス代も余分にかかってしまうでしょう。

広いスペースを確保しながら節水や省エネに取り組むなら、湯船の中に段差があるタイプがおすすめです。段差があるぶん使用するお湯の量を減らせるので節水につながります。腰掛ければ半身浴、足を乗せれば全身浴を楽しめます。

ポイント⑤ 給排水管が古ければ入れ替える

浴室のリフォームに際しては、給排水管の劣化状況も見極めましょう。

近年の給排水管は塩化ビニール製であるため、耐水性能が高いので多くの場合問題はありません。しかし築年数が古いマンションや戸建ての場合、鉄製の給排水管が使用されているケースがあります。鉄製の給排水管は長年使用されているとサビが発生しやすく、状態によっては漏水につながる恐れがあります。

浴室リフォームのタイミングを逃すと状況確認や交換が難しくなるので、できる限りの範囲で新しいものに更新しておくと安心です。

ポイント⑥ 洗面所リフォームとあわせておこなう

多くのご家庭では、浴室と洗面所が隣接しているのではないでしょうか。その場合、浴室単体ではなく洗面所とあわせてリフォームすると満足度が高まります。

廊下から洗面所を通って浴室に入る一連の動きのなかで、段差があるなら解消することで一度にバリアフリー対応を済ませられます。浴室と洗面所を1つの空間として捉えてリフォームプランを検討すれば、それぞれの広さのバランスから考え直すことも可能です。

まとめ

浴室リフォームを成功させるポイントを6つご紹介しました。

浴室リフォームは頻繁におこなうものではなく、何十年に1度しか実施しない大きなイベントです。既存の浴室が在来浴室の場合は、より機能性の高いユニットバスに刷新すると、快適なバスタイムを過ごせるようになります。

また洗面所とあわせてリフォームを計画することで、より自由度が高くなります。祢冝田建設では、浴室はもちろん洗面所やトイレも含めた水回りリフォームのご相談を受けたまっております。現状を確認したうえで最適なご提案をいたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。