「キッチンが古くなったな」と感じたら、そろそろリフォームのタイミングです。キッチンは進化が著しいので、新しいキッチンにすることで機能性を高められますよ。
ただしキッチンリフォームに際しては、キッチン本体の機能だけでなく、作業効率や配置を意識することが成功の秘訣です。そこで今回は、キッチンリフォームを成功させて「使いやすいキッチン」にするためのポイントを4つ紹介します。
POINT① 対面キッチンと壁付けキッチンのメリット・デメリットを押さえる
キッチンをリフォームするときには、まずは壁付けキッチンにするか対面キッチンにするかを検討します。近年は対面キッチンが人気ですが、どちらにもメリット・デメリットがあるので、比較したうえで選ぶことが大切です。
壁付けキッチンのメリット・デメリット
壁付けキッチンは、壁に沿ってキッチンを配置するので、リビングダイニングのスペースを広く取れるのがメリットです。すぐ後ろにダイニングテーブルを置けば、振り返るだけで料理を配膳できる導線の良さも特徴です。
一方壁付けキッチンは、キッチンと並べて一列に冷蔵庫や食器棚を配置することが多く、調理中の横移動が長くなります。壁に向かって調理するので、背後の様子が目に入らず、家族の様子が見えないのもデメリットです。
対面キッチンのメリット・デメリット
対面キッチンは、リビングやダイニングに向かって設置されているため、料理中に家族とコミュニケーションを取りやすいのがメリットです。作業台にカウンターがついており、リビング側から手元を隠せるので、多少散らかっていても乱雑に見えません。
一方対面キッチンはある程度のスペースがないと、設置後のリビングダイニングのスペースが狭くなり、圧迫感を覚えます。また振り向けば料理を出せる壁付けキッチンと違い、カウンターをぐるりと回らないと配膳できないので、導線は悪くなってしまいます。
壁付けキッチンと対面キッチンについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
キッチンは壁付けと対面のどちらを選ぶ?メリット・デメリットをご紹介
POINT② キッチンのワークトライアングルを意識する
キッチンシンク、冷蔵庫、コンロを直線で結んだ三角形は「ワークトライアングル」と呼ばれます。キッチンは、広すぎても狭すぎても使いづらくなるため、ワークトライアングルの合計が360cm〜600cm程度、各辺を2〜3歩で移動できるのが理想とされています。
各辺の最適な長さは、次のとおりです。
・シンクからコンロまで:120〜180cm
・シンクから冷蔵庫まで:120〜210cn
・コンロから冷蔵庫まで:120〜270cm
なお、冷蔵庫とシンク、コンロが一列に並ぶI型キッチンはトライアングルを作れません。一本の線上を行き来することになるため、270cm程度が適切な距離とされています。360cmを超えると移動が長すぎて使いづらくなるため気をつけましょう。
POINT③ 使いやすい収納の位置を考える
キッチンは、収納の位置によっても使いやすさが変わります。
食器棚は、食事の準備と片付けと両方で使用するため、調理台やシンクとの動線が良い場所に設置するのがおすすめです。
またよく使うものは、首の中心から約75cmの範囲に収納すると手が届いて使いやすくなります。吊り戸棚は多くのものを収納できて便利ですが、高さがあるので使いづらいと感じる人が多いものです。
そういった場合は、手前に引くと昇降するタイプにすると、便利に使えるようになります。昇降式タイプの吊り戸棚は、手動タイプと電動タイプの2種類から選べます。
POINT④ カウンターは使いやすい高さのものを選ぶ
キッチンカウンターの高さも、使いやすさに影響します。
使いやすいカウンターの高さは、身長を2で割り、5cmプラスした高さが目安。身長160cmの人だと、160cm÷2+5cmで85cmです。
高すぎると不自然に手が上がった状態で作業するため肩が凝りやすく、低すぎると前屈みになるので腰痛の原因になってしまいます。市販のシステムキッチンは、80cm〜95cmの間で、5cm刻みの高さで用意されているのが一般的です。リフォームでキッチンを交換するときには、実際にショールームで確認するのがおすすめです。
まとめ
キッチンをリフォームするときには、壁付けか対面かに加え、動線の良さや収納の位置、キッチン本体の高さなど細部にこだわると使い勝手の良いキッチンを実現できます。
とくに壁付けキッチンから対面キッチンにリフォームするときには、リビングダイニングができるだけ狭くならないようにしつつ、キッチンにも適切な広さを確保する必要があります。空間を最大限活かした理想のキッチンを実現するには、キッチンを使う人数や家族の動線まで考慮したうえで、最適なプランを提案してくれるリフォーム会社を選びましょう。
祢冝田建設では、新築工事も行っている工務店であるため、住宅の構造まで意識した適切なご提案が可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。