新築から10年もすると、きれいだった壁紙もだんだん日に焼けて変色するなどして劣化してきます。色あせや汚れが気になるようなら、壁紙の張り替えリフォームをしませんか?
今回は、代表的な5種類の壁紙の特徴と、選び方をご紹介します!お部屋にあった壁紙を選ぶ際の、ご参考にしてください。
代表的な壁紙の種類
今回は、代表的な壁紙として、以下の5種類をご紹介します。
・ビニールクロス
・紙クロス
・布クロス
・木質系クロス
・無機質系クロス
それぞれの特徴を見ていきましょう。
ビニールクロス
壁紙のなかで、もっとも多く使用されているのがビニールクロスです。ビニールクロスは塩化ビニール樹脂などを主原料としたビニールシートに、紙を裏打ちして作られています。
ビニールは色つけや加工がしやすいため、さまざまな色やデザインのものから選べることが、ビニールクロスの特徴です。単色やプリント柄、大理石調や木目模様、表面を凸凹させたエンボス加工など、お部屋にあったデザインや風合いのものを見つけられます。
ビニールクロスは耐久性が高いうえ水や油に強く、汚れても洗剤を使って水拭きすればきれいになります。防汚加工されたもの、消臭や防カビなどいろいろな機能が備わった商品が多いことも、ビニールクロスのメリットです。
紙クロス
紙クロスは、欧米で採用されることが多い壁紙です。パルプを主原料とするものがほとんどですが、和紙やケナフなどを材料にした紙クロスもあり、環境や健康が気になる方に人気があります。欧米からの輸入品が多いため、色やデザインが華やかなものが多いのも紙クロスの特徴です。
一方紙クロスは、ビニールクロスと比較すると薄いので、下地処理がうまくできていないと下地の目地が出やすくなります。そのため紙クロスの施工に慣れた業者選びが大切です。
また紙であるため水に弱く、液体が付着するとシミになってしまって落ちません。最近は撥水性を持たせるために、表面にビニール加工されたものもありますが、紙の質感が失われてしまう点には注意が必要です。
布クロス
布クロスは繊維クロスとも呼ばれ、麻や絹、レーヨンなどの繊維を主原料とするクロスです。平織りや綾織りなど織り方にも種類があり、それぞれ仕上がりの質感や見た目の印象が異なります。布クロスはビニールクロスや紙クロスよりも高級感があるので、ホテルや美術館などで使用されることが多いのが特徴です。
ただし紙クロス同様液体の汚れには弱く、シミになると落とすのは困難です。表面が凸凹しているのでホコリが付着しやすいため、良い状態を保つには、こまめにハタキや掃除機をかけるなどのお手入れが求められます。
木質系クロス
木質系クロスは、薄くスライスした天然木やコルクに紙を裏打ちして作られます。天然木の持つあたたかみや高級感、ナチュラル感のある部屋に仕上がるのが、木質系クロスを使うメリットです。ビニールクロスの木目風プリントとは違い天然木が使用されているので、木目の違いや風合い、経年による色の変化を楽しめます。
しかし木質系クロスも水に弱く、液体が付着すると汚れを落とすのは困難です。ほかのクロスと比較すると、高額になりがちなことも認識しておきましょう。
無機質系クロス
無機質系クロスとは、珪藻土や漆喰、セラミックやガラス繊維などを不燃性の紙に施して作られています。塗装した壁同様のザラザラした質感を手軽に演出できることから、一般住宅だけではなく店舗でもよく採用されるようになりました。
ただし実際に塗装した壁と比較すると見劣りするのは否めません。また水には弱いため水拭きはできず、さらに強くこすると表面に施された土などが傷んでしまうので注意が必要です。
壁紙の選び方
壁紙を選ぶときには、優先順位を決めておくのがポイントです。
価格を重視するのであれば、ビニールクロスが安価で種類も豊富なのでおすすめです。紙クロスも比較的リーズナブルですが、施工できる業者が限られているので、工事費が高くなる可能性があるので注意しましょう。
無垢材を張りたい、あるいは塗り壁にしたいけれども予算が足りないといったときには、木質系クロスや無機質クロスを使用するとコストを抑えられます。
メンテナンスのしやすさを優先するなら、ビニールクロスが優れています。ビニールクロスは水にも油にも強いので、汚れても掃除しやすいのがポイントです。とくにトイレや洗面所、水回りなども、水に強いビニールクロスを選ぶのが安心です。
まとめ
室内壁をリフォームするときに使用できる代表的なクロスの種類5つと、選び方をご紹介しました。
壁紙を張り替えるときには、クロス選びと同じぐらい、業者選びが重要です。とくにビニールクロス以外の壁紙を選ぶ場合、不慣れな業者を選ぶと、乾燥したときに継ぎ目が開いたり、めくれが発生したりするので注意が必要です。
祢宜田建設では、壁紙の張り替えを含む内装リフォーム全般のご相談に応じています。「こんなことできるかな?」といった疑問や質問も、まずはお問い合わせください!